第二新卒とは、主に新卒入社して3年以内の人を指します。
入社して3年は勤めないと転職には不利と言われていますが、そんなことはありません。
むしろ、第二新卒はポテンシャルを高く評価されて転職に有利なケースが多いです。
今回は第二新卒の転職に関して解説していきます。
今回の記事が参考になる人
- 第二新卒とは?
- 第二新卒は転職に有利なの?
- 異業種にいきたいんだけど、早めに転職しちゃって大丈夫?
- 第二新卒で転職すべき時期はいつ?
- 第二新卒での転職失敗談を知りたい
1.第二新卒とは?
1-1.第二新卒に該当する人
第二新卒は明確に定義が設けられている訳ではありませんが、一般的に第二新卒に該当する人は以下条件になります。
第二新卒に該当する人
- 新卒入社して3年以内の人
- 大卒の場合だと主に25歳以下の人
学生時代に期待を抱いて入社したが、新しい目標や今いる会社に不満が出てきたり、本来やりたいことが別に見つかった人達が早めに転職活動を行う場合に第二新卒と呼ばれます。
注意ポイント
企業によって第二新卒の定義が異なったりしますので、その企業の第二新卒の基準を採用ページ等で確認しましょう。
中には、30歳未満は第二新卒として扱う企業もあります。
1-2.新卒の離職率
▼新規学卒就職者の事業所規模別就職後3年以内離職率(平成28年3月卒業者の状況)
()内は昨対比
[ 事業所規模 ] | 【大学】 | 【高校】 |
1,000 人以上 | 25.0% (+0.8P) | 26.0% (+0.7P) |
500 ~999人 | 29.6% (±0.0P) | 33.1% (+0.2P) |
100 ~499人 | 32.2% (+0.3P) | 37.6% (+1.1P) |
30 ~99人 | 39.3% (+0.3P) | 46.0% (▲0.3P) |
5~29人 | 49.7% (+0.4P) | 55.4% (▲0.5P) |
5人未満 | 57.7% (+0.7P) | 64.9% (+0.6P) |
従業員が1,000人以上の企業へ就職した人達でも、3割近くの人達が辞めているのが分かります。
この3年以内に辞めた人たちが、第二新卒に該当します。
1-3.第二新卒と既卒の違い
第二新卒と既卒の違いは以下になります。
第二新卒と既卒の違い
- 第二新卒:新卒として企業に勤めていたが、新卒入社3年以内に辞めた人
- 既卒:既卒は既に学校を卒業していて、かつその後正社員として勤務した経験がない人たちのことを指します。
社会人経験があるかないかで第二新卒かどうか判断されます。
2.第二新卒が転職に有利な理由
第二新卒が転職に有利な理由をまとめると下記になります。
第二新卒が転職に有利な理由
- 基本的なビジネススキルが身についてるので教育面のコスト削減に繋がる
- 会社に染まっていない
- 将来性やポテンシャルが評価の大きな割合を占める
主に上記があげられます。
それぞれ解説していきます。
2-1.基本的なビジネススキルが身についてるので教育面のコスト削減に繋がる
第二新卒は新卒・既卒と違って、基本的なビジネススキルが身についてるケースが多いです。
基本的なビジネススキルの研修を行う必要がなく、現場での経験をすぐにつませることが出来るため、教育コストが削減出来るといったメリットがあります。
2-2.会社に染まっていない
新卒で入社し、長らくその会社で働いているとその会社で行っている業務、環境や文化が染み付いてしまい、それが全てだと思ってしまう傾向があります。
早い段階で辞めると、まだ新卒入社で入った会社に染まりきっていないため、柔軟に会社へ馴染むことが出来る可能性が高いため、会社の色に染まりきっていないといった点も一つの評価ポイントになります。
注意ポイント
決して会社に染まることが悪いことではなく、自分が好きな会社の色に染まり、一生懸命働くことは悪いことではありません。
2-3.将来性やポテンシャルが評価の大きな割合を占める
この将来性やポテンシャルが一番、第二新卒で評価されるポイントだと思われます。
第二新卒の場合は学生時代に取り組んできたことやこれまでの人生での価値観などを問われる質問が多いです。
人となりや仕事に対する姿勢などを評価し、貴方にどれほどの将来性やポテンシャルがあるかを判断します。
注意ポイント
逆に、20代後半や30代での転職だと実績面が大きな評価軸となり、即戦力として使えるかどうかが重要になります。
3.第二新卒は異業種へも転職しやすい
第二新卒は異業種にも転職しやすいといったメリットがあります。
異業種へ転職しやすい理由は、先程の有利な理由であげた理由があげられます。
会社に染まっていない
第二新卒はまだ若さもあり、新しいことを貪欲に吸収していく点が評価されるケースや会社の文化に染まり切っていないため、新たに教育がしやすいといった点も異業種での転職に有利に働くケースがあります。
将来性やポテンシャル
第二新卒は将来性やポテンシャルが大きく評価されるため、年齢を重ねた人達よりも異業種へ転職しやすいです。
勿論、年齢関係なく異業種へ転職出来るケースもありますが、年齢に制限を設けている企業もあるので、一定の年齢に到達してしまうと異業種へ転職しづらいといったケースは多いです。
よって、異業種への転職を検討している方々は早めの転職を行うことが有利に働くケースがあるといった点を頭に入れておきましょう。
4.第二新卒のおすすめの転職時期
第二新卒の転職の時期としておすすめなのは、従来の転職時期のおすすめと重なる部分があります。
やはり、第二新卒が転職する時期も求人が増える2月~3月、9月~10月がおすすめといえます。
新規求人が増える時期
自身がいきたい企業の求人に出会える可能性が高い時期が、求人数が増える2~3月、9月~10月になります。
注意ポイント
求人数が増えるということは。、そのタイミングで企業を受ける人も増加することになるので、ライバルも増えるということになります。
ライバルが多い中、何も事前準備無しに求人数が多い時期に転職活動を開始しても、事前準備を行っているライバルに勝つことは、普通難しいです。
よって、事前準備は怠らないようにしましょう。
また、転職活動を開始する時期としては求人数がピークを迎える前の2ヵ月前、遅くても1ヶ月前から始めるのがいいでしょう。
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5.第二新卒での転職失敗談
第二新卒での失敗談を紹介していきます。
失敗しないためにもこれまでの経験者の声を参考にしていきましょう。
CASE1.仕事が暇すぎる
某企業勤務 Aさんのケース
転職して約4ヶ月がたちましたが、失敗したと感じています。
引用先:Yahoo知恵袋
新卒で入った会社で5年ほど働き、色々あって転職し現在4ヶ月が経とうというところです。
正直、転職失敗と考えています。
まず仕事が暇すぎるという点。与えられた仕事のほとんどが月次の作業で、それが無ければ正直丸一日仕事が無いような日も少なくありません。
ネットサーフィンを気軽に出来る訳でもなく、ひたすらエクセルを閉じたり何度も同じ資料を読み続けたり。
暇なら勉強でもすればと思われるかもしれませんが、後述しますが周りの目もあり「仕事している振り」をしなければいけません。
仕事をするうえで充実感や人に頼りにされているといった承認欲求が満たされる点も重要になってきます。
自分が仕事に充実感を求めている場合は確実にミスマッチに繋がるので、面接時に必ず業務内容や一日の流れを確認しておきましょう。
メモ
現在だと、入社前に社員の方と話す機会や職場を見学できる企業が増えてきていますので、対応してもらえるかどうか面接官に確認してみるのも一つだと思います。
CASE2.転職先がブラックだった
某企業勤務Oさんのケース
転職先がブラックでした。
引用先:Yahoo知恵袋
新卒で入った会社は福利厚生等はしっかりしていましたが上司のパワハラが酷く1年で退社しました。
そして今の会社に転職したのですがブラック企業でした。
繁盛期は日曜、祝日が休み、それ以外は週休2日(日曜+1日、祝日)と求人票に記載されていましたが祝日は出勤、繁盛期は1ヶ月に1回休みをとれたらいい方です。
まだ限界はきてませんがとても定年まで働ける環境ではありません。
ただ2社連続で早期退職して次良い会社に入れる可能性は低いと思います。
もう少しここで耐えるべきでしょうか?
この心配をしている人の割合は多いと思います。
メモ
現在、オープンワークや転職会議といった企業に対する口コミサイトが沢山あります。
そこで実際に企業で働いている、もしくは働いていた人の生の声を確認して企業の実態を調査しましょう。
他にも転職エージェントから情報を仕入れるのも一つの手です。
CASE3.内定を取り消される
某企業内定者Eさんのケース
とある企業から内定をもらい、
引用先:Yahoo知恵袋
2月末日で退職し、有休消化していた3月中旬に転職予定先の企業から突然の内定取り消しを受け、無職となってしまいました。
その後、労働基準監督署に相談したりして相手の会社との話し合いの場を設けましたが、企業は弁護士を立て、給料一か月分程度の手切れ金で手を打ってほしいと交渉され、労働基準監督署に相談してもそれ以上望めないと思うし、これ以上話を大きくするなら弁護士を雇って民事訴訟をしなければいけないということで、そんな資金もない私は泣く泣く企業側の提案を受け入れ、手を打ちました。
珍しいケースではありますが、内定を取り消されるケースもあります。
理由はさまざまですが、業績悪化が主な理由になるケースが多いです。
業績悪化で内定を取り消された際はむしろ入らなくて良かったと思いましょう。
もし入社してすぐにつぶれたとなった場合、状況によってはさらに辛い状況に陥る可能性があります。
6.まとめ
石の上にも三年という言葉を社会人になると耳にする機会があります。
大企業やレガシー企業にあるあるで、転職もしたことがない上司が最低でも3年は働いたほうが良いといいますが、それは正しくありません。
ネットに下記悩みが投稿されていました。
第二新卒の転職について
引用先:Yahoo知恵袋
先日、上司に転職をすることを打ち明けたのですが、かなりの反発を受けており困っております。
私は就職活動で失敗しており、大手商社の子会社で働いているのですが、
この度大手メーカーで働けることになりました。
やはり大手のほうが福利厚生も良く待遇がいいので、、(今の会社は結婚すると家賃補助がなく生活できないです。)
上記の転職理由を素直に言ってしまい、上司からはそんな理由で仕事を変えると必ず失敗する、仕事はお金やステイタスで選ぶものではないと言われています。
私の中では、仕事はお金、ステイタス、偉くなるためのツールでしかないです。
私の転職動機は間違っているのでしょうか。
結論、転職は何一つ間違っていない判断です。
確実に上司が足を引っ張てる状況ですね…
嫌なことや本来やりたくないことを我慢して3年続ける方が圧倒的に無駄です。
時間は有限で、過ぎ去った時間を戻すことは出来ないです。
だったら1日でもすぐにやめて自分が学びたいスキルを得られる仕事や本来やりたかったことを出来る環境、はたまた今よりホワイトな環境へ移った方が確実に自分の人生の為になります。
他人にどういわれるかよりも、自分がどうしたいかをじっくり考え行動に移していきましょう。
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