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やりがい搾取とは?やりがい搾取が発生しやすい業界と対策を解説!

やりがい搾取

この仕事は社会にとっても価値あることでやりがいのある仕事だからといって、人を低賃金で働かせる行為を「やりがい搾取」といいます。

今回はやりがい搾取の実態と対策方法を解説していきます。

今回の記事が参考になる人

  • やりがい搾取がどういったものか知りたい人
  • やりがい搾取されているか不安な人
  • やりがい搾取の対策を知りたい人

やりがい搾取とは?

やりがい搾取

「激務薄給」労働量と収入のバランスがとれていない状態

やりがい搾取とは、労働量が多いのにも関わらず、見合った給与を受け取れていない状況をさします。

仕事量>収入となっている状態です。

教育社社会学者の「本田由紀氏」が著書の中で使用し始め、一般的にも認知されるようになりました。

若い才能のある若者たちを安い給与で雇い、人件費を削減を図る企業でやりがい搾取が横行しています。

やりがい搾取チェックリスト

あなたはやりがい搾取をうけていないかチェックしてみましょう。

一つでも当てはまるようでしたら、注意が必要です。

チェックリスト

  • みなし残業となっており、残業代が込みの給与体系
  • 有給が取りにくいまたは、全く取れない
  • 休むことは悪だといった風潮がある。
  • 辞めていく人は悪だといった風潮がある。
  • 残業をしない人に対しての扱いが悪い
  • 夜遅くまで残っている残業が当たり前。
  • 給与が安くても成長のためだと思っている。
  • 給与が安くても自分の好きなことが出来てるから我慢しよう
  • 肩書を捨てたくなく、過度な残業や仕事をこなしても構わないと思っている。
  • キラキラした会社で働いていることに満足し、給与が安くてもいいと思っている。
  • 会社が社保に加入していない。
  • トップダウンの色が強く、下の意見は聞き入れてもらえない。

1つでも当てはまっている場合は、やりがい搾取をうけている可能性が高いです。

なぜやりがい搾取が発生するのか?

会社側での人件費問題

会社側では、人材を安く活用したいと思っている企業の方が多いです。

優秀な人材を安い給与で雇えたら、人件費を押さえて売上を上げることが出来るので、会社としては満足度が高いです。

しかし、この状況に働く側が満足するはずがありません。

成果をあげている人材にたいしては適切な給与を支払うことが重要です。

人件費を抑えた雇用を前提としている企業では、やりがい搾取を行っている可能性が高いので注意が必要です。

キラキラした会社へのあこがれ

ネームバリューなどに惹かれたり、東京の○○でお洒落なランチといったキラキラした会社員生活への憧れを抱いて、入社したものの給与が実業務と乖離しすぎて生活するのがやっとといったケースもあります。

このキラキラだけに満足していると、給与が上がらずいつのまにか転職出来ない年齢になってしまうケースもあります。

夢を理由とした過酷な労働環境

やりがいや夢をを理由として、低賃金での長時間労働を厭わないといったケースです。

それが本当に正しい選択なのか考え直す必要があります。

夢ややりがいは自分のモチベーションに大きく寄与してくれますが、それが本当に正しい方向性なのかを見つめなおしましょう。

無駄な時間を過ごして、夢を追う気力がなくなってしまっては元も子ありません。

役職やステータスへのこだわり

自分の役職やステータスに対して誇りやこだわりをもつことで、必要以上の業務量を任されても断れず、給与以上の業務量をこなしてまうケースです。

これは責任感が強い人が陥りやすいです。

肩書や役職がつくだけで、大きなプレッシャーが掛かってしまい、必要以上の業務量をこなしてしまうのです。

役職があがっても給与が変わらないといったケースもあるので、こういった企業はやりがい搾取前提で、人を働かせているので今すぐ転職を検討することをオススメします。

また、役職がついたことで、その役職を捨てることが出来ず、給与が低くても辞めれないといった人も居ます。

自分が今まで頑張って勝ち取った役職なので、いくら給与が安くて業務量が多くても我慢して働いてしまうといったケースです。

これは、そのうち身体を壊すといったケースも考えられ、そうなってしまっては転職を行うことも難しくなってしまいます。

こうった役職を重要視するより、いまの自分の役職と給与、業務量のバランスがどうなってるかといった点に目を向けることが大切です。

やりがい搾取をされやすい人の特徴

真面目な人や責任感が強いとよく言われる人

真面目な人や責任感が強い人はやりがい搾取をされやすいです。

真面目なので自分へ割り振られた仕事はなんとかこなそうとするからです。

真面目に仕事をこなすことや責任感が強いことは素晴らしいことです。

ただし、その素晴らしい能力は他の仕事で活かすべきです。

新卒や転職者など社歴が浅い人

新卒や転職者など社歴が浅い人はモチベーションも高く、その会社に貢献しようと努力します。

これ自体はとても素晴らしいことです。

ただし、その熱量を向ける環境が本当にその職場でいいのかと言った点を考える必要があります。

自分の居場所がここしかないと思っている人

仕事をしていく中で、自分が仕事をする居場所が現職にしかないと思ってしまっているケースです。

こう思ってしまう理由は以下になります。

  • 転職が悪だと思っている。
  • 転職するのが怖いと思っている。
  • 自分に自信が持てないでいる。

今の日本社会では、未だに転職に悪いイメージを持っている人が多いです。

「皆がこれだけ頑張っているのに転職するなんて裏切り行為だ」

転職は全く悪いことではありません。

自分の人生なので、他人の目を気にして悪いことだと思う必要なんてないです。

自分に自信を持てなくて、転職するのが怖いと思うのも理解できます。

転職が怖くないといった人は、むしろ少なく皆少なからず不安を抱えつつ転職を行っています。

自分に自信が持てずに、転職をするのが怖いと思っている人は以下の記事を参考にしてください。

やりがい搾取がおきやすい業界

介護・看護業界

看護や医療業界もやりがい搾取が横行している業界です。

人の為になるとても素敵な職業ですが、労働量に見合った給与を貰えていないのが社会的な問題にもなっています。

美容業界

美容業界もやりがい搾取が発生しやすい業界です。

美容師は低賃金で雇われるケースが多く、実際の業務量と給与の割りが合わないといったケースが多発しています。

教育業界

教育業界では、生徒のためならどれだけ犠牲を払っても構わないといったやりがい搾取が多く発生しています。

アパレル業界

アパレル業界では低賃金で長時間労働になるケースが多く、さらに自社の製品を購入しなくてはいけないケースなども発生しています。

芸能業界

芸能業界は特殊な業界であり、ハラスメントなどが発生しても、表立って騒がれることが少ないです。

キラキラした業界あこがれて入社したが、過酷な労働環境に加えて、給与がやすいといったダブルパンチをくらう可能性が高いです。

クリエイティブ業界

イラストレーターやデザイナーなどの仕事はやりがい搾取が発生しやすい業界です。

飲食業界

飲食業界も激務薄給で有名です。朝早くから開店準備を行い、閉店して締め作業をして帰る頃には深夜といったケースが往々にしてあります。

アニメ・漫画業界

アニメ・漫画業界は夢を追い求める若者が、各制作会社などへ入社しますが、締め切りに追われ深夜までの残業や労働量に見合った給与が貰えない業界で有名です。

テーマパーク業界

テーマパーク業界もやりがい搾取が横行しており、近年訴訟にまで発展しているケースもあります。

公務員

やりがい搾取への対策

やりがい搾取への対策

  1. 自分の労働力を安売りしない
  2. 自分のスキルアップを図る
  3. 転職をおこなう

自分を安売りしない

自分の労働時間・業務量と給与のバランスがあっていない場合は、体を壊してしまう可能性が高いです。

自分を安売りして、大量の業務をこなすことは自分の体を壊すことに繋がってしまいます。

会社に対して、現状を訴え、改善してもらう必要や自身の働き方を見直す必要があります。

スキルアップを図る

やりがい搾取をおこなってくる企業に未来はありません。

この会社に長く務めることを考えてのスキルアップを図るのではなく、自分の人生を考えたときのキャリア設計でどういったスキルが必要かを考え、現職に努めつつ自己研鑽を行いましょう。

そうすることで、いつでも転職出来るスキルが身に付き、自分にも自信を持つことが出来ます。

転職をおこなう

すでに限界を迎えている、または迎えそうな人は直ぐに転職を行いましょう。

貴方の貴重な時間が、現職のやりがい搾取に奪われていることは非常に勿体ないことです。

転職するのが怖い、めんどくさいといった理由で後回しにしていると、後に働きすぎで倒れたり、メンタル的に不調に陥ってしまったら転職するのが難しくなってしまいます。

そうなる前に転職は思い立ったらすぐに行動すべきです。

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まとめ

今回はやりがい搾取について解説しました。

やりがい搾取は今の日本社会の課題の一つです。

自分が被害者にならない為にも、自分がいまどういった行動をとるべきか考えて行動にうつしていきましょう。

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