まともな人や優秀な人ほど会社に見切りをつけて辞めていく傾向があります。
何故まともじゃない人は残って、まともな人は辞めていくのか?
結論から言うと、会社に残るメリット・デメリットが明確に整理できており、会社に残るデメリットの割合が大きくなったからです。
更に「まとも=優秀」な傾向が多いので、すぐに転職出来てしまう傾向があります。
「会社の将来性がないし、成果を残しているのに年功序列で給与も上がらない」
「自分のキャリアを考えたときにスキルが身につかないし、尊敬できる人がいない。」
「感情的になる人が多くて、意見を言うのにも神経を使う。」
このように、会社や人への不満が大きくなっていくにつれて、会社に残るメリットがなくなっていきます。
今回は、まともな人が何故辞めたのかアンケート調査をもとに解説していきます。
今回の記事が参考になる人
- 会社のまともな人が辞めていってしまうことに不安を抱いてる人
- 自分の今の会社に残ってて大丈夫か不安に思っている人
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まともな人から辞めていく理由をアンケート調査してみた
まともな人が辞めていく理由を今回アンケート調査サイト「ミルトーク」を活用して調査してみました。
アンケート結果を参考に、そもそもなぜまともな人は辞めるといった選択肢をとっていくのか全体像から把握していきます。
まともな人が辞めていくのは会社に残るデメリットの方が大きくなったから
アンケート調査結果を参考に情報をまとめると、まともな人が辞めていくのは、会社に残るメリット・デメリットが明確に整理できており、会社に残るデメリットの割合が大きくなったからです。
入社当初のモチベーションはメリットの方が大きい
長く務めることで徐々にデメリットの割合が大きくなる
まともな人や優秀な人、辞めてほしくない人は上記のようにデメリットがどんどん膨らんでいき、辞めるという意思決定をおこなっています。
「給与が上がる見込みが全く見えない」
「会社に将来性がない」
「ハラスメントが横行してて会社の雰囲気が悪すぎる...」
こういったデメリットの割合が大きくなってくることで、現職に勤め続けるメリットが無くなり、辞めていくのです。
Twitterの声
私は異動→出向→転職をしているので、今まで4つの組織で働いてきましたが、共通しているのは、「何か問題があったとき、まともな人から辞めていく」という現実です。
しかも、まともな人は、文句を言わずに辞めていくので、何も改善されないまま放置され、問題がどんどん深くなるという悪循環です。
— ゲッティ (@gettyblog) June 2, 2020
企業でも、組織がおかしくなり始めると、まともな人から順に辞めていくよね。。。 https://t.co/xmdOmCtWRe
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) August 8, 2015
では、続いて約100件の回答が集まったアンケートの結果をもとに、まともな人が何故やめていったのか詳細を確認していきます。
※今回のアンケート調査は調査サイト「ミルトーク」を活用した調査となります。
まともな人が辞めて言った理由アンケート調査結果
アンケートでは留学や起業といったポジティブな理由も見受けられましたが、主に会社に対する不満と人に対する不満に大別されました。
会社に対する不満
- 組織体制が古いことへの不満
- 年功序列で成果を挙げても、すぐに昇進できない。
- 会社の将来性への疑問
- 給与に関する不満
人に対する不満
- 社内の人間関係が悪い
- ハラスメントの横行
- 上層部への不満
- 仕事の押し付け
それぞれ詳細を確認していきます。
会社に対する不満
組織体制が古いことへの不満
組織体制が古いことへの不満は以下のケースが挙げられます。
「組織体制が古く、上からのトップダウンや社長のワンマン経営に不満を抱くケース」
「業務の中にテクノロジーを活用することに嫌悪感を示しており、最新のツールなどへの抵抗感がすごい」
Twitterの声
組織体制が古いほど最新のツール(チャットワークやslackなど)を嫌う傾向が強いですね・・・。
電話やメールを主に使うあまり、余計なことに気を取られて大事なことが連絡できないということが起こりうるから、可能ならチャットツール使いたいものですね。 https://t.co/DA5fDJH5wi— ライテル@不定期出没 (@suikun031258) July 3, 2018
経営層や上司がこういったテクノロジー周りの知識に疎いため、牽制しがちな企業は未だに多いです。
これまでの経験などで生きてきた旧態依然の人材は自分が知らない、出来ない領域に関してプライドが邪魔して嫌悪感を抱くケースが多いです。
まともな人は業務の効率化が進むはずのテクノロジーを活用できないことに、落胆し、他社へ転職していくケースがあります。
こういった場合は、会社が時代についていけない可能性が高いので、早めの転職をオススメします。
年功序列で成果を挙げても、すぐに昇進できない。
年功序列の会社で働いている人に良く出てくる不満の一つです。
年功序列では昇進できる年次がある程度決まっているので、1年目や2年目で成果を上げたとしても、昇進することが出来ません。
自分が大きな成果をあげているのにも関わらず、自分より仕事をしない上司や先輩にどんどん不満が溜まっていきます。
Twitterの声
働き方に関して、大して仕事しない上司の方が収入多かったり、
成果より媚び売ってる人の方が重宝されたり、年功序列だったり…
今の働き方に疑問を感じている人は、仕事をやめて一人で活躍した方がいい。
無理に当たり前の世の中に合わせる必要はない。
ただ、継続力、忍耐力がある人に限る。— Akina@占いでアーティストプロデュース (@akins26788085) February 4, 2020
年功序列で上司になった人って本当に仕事しないな
こっちに余計な仕事増やすんじゃない— 部長 (@max22312805) July 17, 2019
また、年功序列制度のぬるま湯に浸かって満足していると将来的に痛い目に遭う可能性が高いです。
現在、年功序列の制度を無くそうと資する動きが各企業で出てきているからです。
Twitterの声
9433 KDDI
正社員をジョブ型雇用に 一律初任給も廃止https://t.co/BqvkMCpefd
成長性はともかくとして
年功序列を排して成果報酬型に移行する姿勢は、いい流れだと思うブホ
配当性向は43%、19年連続増配
— まだ株持ってないの? (@kabu_ohimesama) August 1, 2020
年功序列の制度の廃止に伴って、終身雇用の制度もトヨタが保障できないと発表しております。
雇用の仕方がどんどん変わっている中で、旧態依然の体制に満足していると将来的なリスクは大きくなるばかりです。
まともな人や優秀な人はこういった点を分かったうえで、辞めるといった選択をとって将来的なリスクヘッジを行っているのです。
会社の将来性への疑問
会社の将来性へ疑問を抱くケースや現職に留まることで自身の市場価値が下がることを懸念して辞めていった人もいます。
Twitterの声
最近の20代の転職理由で多いのが、「市場価値の高い人材になりたい」「今の会社の将来性に不安がある」など。自分の市場価値を上げて自分で将来の安定を掴み取ろうとしている姿勢にすごく共感する。くたびれたおっさんにならないよう僕も頑張らなければ!
— カネちゃん@IT転職×キャリア戦略 (@kanechan_career) July 23, 2020
終身雇用が前提ではない流動的な世の中になってきています。
企業の将来性や自分のスキル、市場価値を高められる企業へいきたいといったニーズが増えてきています。
メガバンクまでもがリストラを行う時代になってきているので、会社の将来性に疑問を抱き辞めていくことは、もはや普通のことなのかもしれません。
給与に関する不満
仕事で成果を出しているのにもかかわらず、給与に反映されないことに不満を覚えるケースも多いです。
今回のアンケート調査では、自分が成果を挙げても給与が上がらないことへの不満が回答として一番多かったです。
成果を挙げていない上司が自分よりも給与が高いことに対して不満を覚え、より条件がいい会社へ転職していくケースが多いです。
Twitterの声
一昨日友達と、スーパー銭湯の中で、給料もらいすぎているゴミをどうやって辞めていってもらうのか。って話をしていて、結論としては何もできなくても日本では減給ってされないからいつまでも居続けてまともな人が辞めていくよね。って話をしてた。
ほんと社会の闇すぎる。— うさうさ (@usausa_h) March 18, 2019
人に対する不満
社内の人間関係が悪い
「社内の人間関係がギスギスしている。」
「派閥が出来上がっていて、業務に悪い影響が発生している。」
こういった理由で仕事に支障が出ており、スムーズに業務を遂行できないことに苛立ち、辞めていくケースがあります。
Twitterの声
人間関係でいい人が辞めていくってほんと辛 い…。いらんこという奴がまかり通るのがまた腹立つこと‥。
そんなことが起きると、お仕事する上で大事なことって何よ…って考えますよね💦— なお (@nao_k2313) November 12, 2019
長く働く会社だからこそ、人間関係は重要です。
ハラスメントの横行
上司や同僚からハラスメントを受けることで、辞めていくケースも多いです。
常識が欠けている上司や同僚からパワハラ、セクハラ、モラハラといったハラスメントを受けて、精神的なダメージが理由で辞めてしまいます。
ハラスメントはその人の人生に大きな傷を負わせてしまうことになります。
Twitterの声
才能も創造性もあって優しい人がパワハラに潰される事例をいっぱい見てきたから、パワハラだけは絶対許せない派。
— BUBBLE-B | 滋賀在住 (@BUBBLE_B) June 2, 2020
パワハラに対する法律も施行されましたので、企業へのハラスメント対策はより一層求められる世の中になってきています。
上層部への不満
会社の目指すべきビジョンや部下の憧れの対象になるような求心力がないと離れていってしまう原因になります。
上層部への不満の例
- 「会社の目指すべき方向性がみえない...」
- 「上層部の動きが遅くて競合に遅れをとっている」
- 「上司のくせに仕事が全く出来なくて尊敬できない」
こういった上層部への不満が溜まり、一緒に働いても何もメリットがないので、まともな人は早めに見切りをつけて辞めていきます。
Twitterの声
皆、賃金低いことを言い訳に退職していくけど。本質はそうじゃない。上司が本当に尊敬出来ない。そこが大きなレートを占めている。
— みね(保育園調理所属) (@BQgCOIqJoWNdtLJ) January 25, 2019
尊敬出来ないばばぁの下で働くのマジ辛い。いいところ見つけようと思ったら見つかるけど、いい人と尊敬出来るかどうかは別の話で上司は尊敬出来ないと頑張れない。
— 味方うさぎ (@shyrabbitxx) September 17, 2010
仕事の押し付け
仕事が出来る人に対して、業務が一極集中してしまうケースがあります。
仕事量が他人よりも圧倒的に多いのにも関わらず、給与が他の人と一緒といった現状に不満を覚えて辞めてしまいます。
こういったケースで辞める人は優秀な人が多いので、次の会社では給与が上がるケースがほとんどです。
Twitterの声
経験上、50前後のおっさんほど利益だ金だでめちゃくちゃな仕事の押しつけかたするけど、そういうおっさん切った方が組織的にはコスパいいの知らないのかな……
— ターナノ (@tanakatosupura) August 7, 2020
(´・ω・)そいや、昔、派遣先の担当者が「君は優秀だから2倍の量を頑張ってもらいたい」と言って派遣社員に仕事を押しつけ、その派遣社員は過酷な労働時間に耐え切れず失踪して、それを知った失踪社員の社長が担当者に激怒した話を聞いたことある。
— ごるびー (@p0sbros) October 10, 2016
優秀な社員に過度な期待を抱くのは自由ですが、節度ある業務量を割り振るようにしなくては折角の優秀な人材はどんどん流出していってしまいます。
まともな人が辞めていく会社に居続けていいのか?
まともな人が辞めていく会社に居続けることがあなたにとってどんなメリットがあるのかを考えてみましょう。
あなたが今の会社に居続けるメリットが多ければ、残り続けるのも全然ありです。
しかし、自分が考えている働き方や業務内容と違うなどといったデメリットが大きい場合は、転職を検討した方がいいでしょう。
今の会社に居続けるべきか、深堀していきたい人は以下の方法を試してみてください。
今の会社に残ることのメリット・デメリットを洗い出す
あなたが今の会社残り続けるメリット・デメリットを洗い出してみましょう。
ここでメリットが多ければ、今の会社に残ることが正解だと思います。
しかし、逆にデメリットの方が多くなるようでしたら、転職をしたほうが良いでしょう。
今の会社に残ることのメリット・デメリットを洗い出すには次に紹介する方法を試してみてください。
- 今の自分がどんなことが出来るのか?
- どういった働き方や業務を行いたいのか?
- それが現在行えているか?
- 今の会社で今後やりたいことが出来るのか?
上記をおこなうことで、今の会社に残ることのメリット・デメリットを洗い出すことが出来ます。
デメリットが多かった場合は転職を検討すべき
現職に残ることのデメリットの方が大きい場合は転職を検討しましょう。
ただし、転職は勢いだけで出来るものではありません。
事前準備などが必ず必要になります。
今の自分は何が出来て、今後どういったキャリアプランを歩みたいかによって、転職先を選定していかなくてはいけません。
自分が出来る業務内容とキャリアプランを明確にするためには以下の手順を踏むことで明確にすることが出来ます。
さらに、このキャリアプランの設計が出来ると、自身の「転職の軸」の設計にも直結するので、必ず行っておきたいことの1つです。
自分のキャリアの棚卸とキャリアプランの設計をしてみる
キャリアの棚卸とキャリアプランの設計と聞くと、ちょっと難しいと思ってしまうかもしれませんが、難しく考える必要はありません。
下記ポイントを抑えて、おこなってみましょう。
キャリアの棚卸の方法
まずは、キャリアの棚卸の方法から解説してきます。
キャリアの棚卸のポイント
- 自分の経験職種や業務を全て洗い出す。
- 経験職種や業務の中で得意なことを洗い出す。
- これまでの経験や得意なことで貢献出来そうなポイントを洗い出す。
自分が今できることを洗い出し、それをもとに自身が描いているキャリアプランに合致するスキルなのか確認しましょう。
続いて、自分のキャリアプランについて考えていきます。
キャリアプランの設計方法
キャリアプランとは自分が将来どういったことを仕事やプライベートで実現したいかによって、大きく変わってきます。
キャリアプランの設計の方法は下記になります。
キャリアプラン設計の5つのポイント
- どんな働き方をしたいのか?
- 何をしているときが楽しいか?楽しい理由は?
- 仕事を通して自分が実現したいことはなにか?
- どんな職種につきたいか?
- 身に着けたいスキルはなにか?
整理することで、将来なりたい姿に今のスキルでたどり着くことが出来るのか確認することが出来ます。
勿論キャリアプランの設計をおこなったとしても、全てを実現することは難しいので、優先順位をつけていき、自分の中で譲れないものをみつけましょう。
自分の中で譲れないものがキャリアプランの中で重要なものとなり、それが現職で達成できないようでしたら、転職を検討すべきです。
さらに、このキャリアプランの中で譲れない条件が自分の転職する際の軸となります。
「転職の軸」は、必ず企業の面接などで確認されるので言語化できるようにしておきましょう。
転職を検討するなら転職サービスを必ず活用しよう
転職を進める際は、転職サイトや転職エージェントといった「転職サービス」を必ず利用しましょう。
自分一人で転職活動を進めるには、限界があります。
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Twitterの声
今週は3人の転職エージェントと電話面談した。1人目のエージェントさんは動きが早かったなぁ。
— 教育環境アドバイザー (@kyoikukankyo_ad) September 11, 2020
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気軽に求人紹介をしてもらえるので、情報収集には最適なサービスです。
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まとめ
今回は何故まともなな人や優秀な人は辞めていくのかを解説しました。
まともな人や優秀な人は会社に残ることのデメリットの割合が大きくなっていくことで辞めていきます。
貴方自身も今後、会社に対して不満を抱いたときに、辞めるべきか残るべきか迷うこともあるかもしれません。
自分がどうなりたいか?これを明確にしておくことで迷いなく転職に踏み切ることが出来ます。
自分が描いたキャリアプランを実現するのに現職に残ることが最善ではないと判断出来たなら、直ぐに転職活動をスタートさせましょう。