退職

仕事を辞めたいと思う理由と対処法まとめ

どんなに仕事が充実していても日々の日常でも「仕事辞めたい!」と考えたことが無い人はいないでしょう。

自分の理想通りで、何一つ不満が無い仕事の場合は「辞めたい」といった感情は生まれません。

つまり、「辞めたい」といった感情は人それぞれ大小は違えど何かしらの疑問を抱いていることへの合図となります。

新卒採用時に必死に行った自己分析も様々な経験を経る過程で古いものになっています。

当時キラキラに輝いてみえた会社も同じでしょう。

市場環境や為替などの世界情勢、ときに代表の意思ひとつで法人の向く方向は変わります。

変わり続けないと生き残れない、という側面もありますが、常に自分や、自分を取り巻く環境は変化しています。

「辞めたい」といった合図があった場合、何が原因になっているのか?許容できるものなのか、そうでないのか?

自分の考えや、外部環境を整理する必要があります。

本記事では一般的な退職理由と、「会社辞めたい」と思った際にどういった行動をとればいいのかご紹介致します。

1.仕事を辞めたい!退職の理由まとめ

1-1.仕事を辞めたいと感じるのはおかしいこと?

下の図は『エン転職』を運営するエンジャパンが ユーザーを対象に「退職のきっかけ」について行ったアンケートの結果です。データは2019年9月26日に公表されたものです。

退職検討の割合

参考: 『エン転職』ユーザーアンケート

「これまでに退職を考えたことはありますか?」と伺ったところ、96%が「ある」と回答しました。自分の会社に対する罪悪感など後ろめたさから意識しないようにする方もいるかもしれませんが、退職について考えないほうがむしろマイノリティであることがわかります。

1-2.退職のきっかけまとめ!こんな理由で退職を意識しているしている!

こちらも、上記同様にエンジャパンによる調査結果から抜粋したアンケート結果です。

こちらのデータは実際に転職された方を対象にアンケートしている為、会社に対して伝えた退職理由(タテマエ)ではなく実際の理由(ホンネ)が反映されています。

「 退職を考え始めたきっかけを教えてください。」といった質問に対する結果は以下の通りです。

退職を検討したきっかけ

退職を検討したきっかけ

     参考: 『エン転職』ユーザーアンケート

退職のきっかけ、第1位は「やりがいの欠如」でした。

その後、「給与」、「将来性」、「人間関係」と続いています。

年代別で10ポイント以上差が出たのは「給与が低かった」(20代:46%、30代:44%、40代:36%)、

「残業・休日出勤など拘束時間が長かった」(同:33%、28%、19%)、

「自分の成長が止まった・成長感がない」(同:28%、28%、18%)です。

若い世代と30,40代以上では退職を意識するきっかけが異なってくることがわかります。

また、下記ように業界ごとの退職理由を調査した結果もあります。こちらはVorkers(現:OpenWork)により行われており、新卒入社3年以内に退職した若手社員を対象にした調査です。企業評価レポートから、業界ごとに退職理由を分類しています。

対象が若手社員であり、2007年~2015年のデータをまとめたものであるため、必ずしもみなさまの実情にマッチしているものとは限りませんが、あくまで傾向を把握するといった趣旨で掲載致します。

業界別退職理由
Open Workによる業界別退職理由調査

参考:平成生まれの退職理由って?

調査は主要9業種を対象に行われておりますが、そのうちの7業種で「残業・拘束時間の長さ」がTOP2にランクインしています。

また、「キャリア成長が見込めない」といった意見も8業種でランクインしており、退職のきっかけとなっていることがわかります。

アンケートから退職を意識した理由を項目分けすると下のような原因に分けられます。

退職を意識した理由

①人間関係による悩み

②成長性(個人)に対する悩み

③成長性(会社)に対する悩み

④待遇(給与・福利厚生)に対する悩み

⑤労働条件に対する悩み

⑥社風・風土に対する悩み

⑦事業内容に対する悩み

ライフイベント

人間関係による悩み 

社内の人間関係が悪かった

日々の業務で密接に関わる周囲方との人間関係がうまくいかないことは非常につらいことです。年代に関わらずこちらを理由に退職を考える方は多くいます。

仕事での人間関係は個人ではコントロールできません。部下は上司を選べませんのでプライベートの人間関係とはまた毛色が異なる方に囲まれて仕事をすることとなります。

職場の人間関係が苦痛になるのは、上司が部下に、古株が新人に、先輩が後輩にと、強者が弱者にきつく当たるケースが多いのが特徴です。ときには仲の良かった同僚が、ほんの些細なきっかけで突然冷たくなり、さらには周りを巻き込んで攻撃してくることもあります。

成長性(個人)

自分の成長が止まった、成長感がない

現在も会社や部署での成長が望めないといったケースです。

現状の仕事によって十分に自己成長ができていないと考える方は多くいます。自身の業務が市場から評価されるスキル形成に繋がるのか、他の会社でも活躍できるのか、といった不安から退職に至るケースです。また、退職後の転職が比較的難しい40代よりも20代、30代が自己成長を理由に退職をしていることがわかります。

成長性(会社)

企業の将来性に疑問を感じた

会社の先行きに疑問を感じているケースがこれに該当します。また、将来性に疑問を抱くタイミングとして下記のような例があります。

給与の未払い・遅延
優秀な社員の退職
経営状況がしばらく改善しない
事業内容・仕事内容が大きく変化する
商品・サービスに違法性がある
役員が総入れ替えになる

例えば、同じ営業職でも斜陽産業での営業と、伸びてる会社の営業では雰囲気も成果も大きく変わります。上記のようなシグナルから将来性を疑問視するケースがこちらに該当します。

待遇(給与、福利厚生)

給与が低かった

金銭報酬は働くうえで重要なポイントです。ただ、入社時には数年後の年収カーブまで把握している方はそう多くないでしょう。

上場企業(一部、未上場企業も含む)の平均年収は「有価証券報告書」で公表されており、ざっくりとした見込みは可能ではありますが、もちろん役職や、経営状況によって変わる為、正確に把握することはできません。期待していたボーナスも会社都合でカットされることもよくあることです。

また、非上場企業は年収を開示する義務が特にありません。よって平均年収や給与カーブを調べることは難しいところです。

こうした不透明により生じ給与とと現実の給与のギャップに悩む方が多くいます。

労働条件

残業・休日出勤など拘束時間が長かった

20代の若年社員ほど労働時間をシビアに考える傾向があります。働き方改革の名のもとに企業は残業の削減、テレワーク・リモートワークやRPA(業務の自動化)の導入すすめていますが、まだまだ業務時間に関する不満を理由に退職を意識する方が多くいるのが現状です。

社風・風土

社風や風土があわなかった

会社は、個ではなく組織として動いているので、各社それぞれ社風を持っています。

採用も自社の社風に合わせた人材を集める為、社員の性格の特性によって会社の雰囲気は大きく変わります。

例えば、体育会系のノリがある会社で「週末は必ず飲みに行くぞ!」という社風があれば、飲み会が苦手な人はしんどい思いをするでしょう。

何かと社風が原因で我慢している人が多く、ストレスを抱えながら働いている人がたくさんいます。

事業内容

やりたい仕事ではなかった

他にやりたいことがある

こちらの理由は他の年代と比べて20代が圧倒的に多く占めています。

自分で納得して入社した会社だからこそ、やりたいことができると思っていたのに、蓋を開けてみれば別物だったなんてことは割とよく起こることです。

「就職した会社で任されるはずだった仕事を任される気配がない」、「会社説明会で聞いていた話と全然違う…」自分のキャリアを真剣に考えて入社したはずの会社ですが、必ずしも配属先が希望の事業内容とは限りません。特に一度配属された部署で長い期間を過ごす「配属リスク」を背負う会社では部署内で出世や異動が行われる為、他部署への異動は容易なことではありません。

やりたくない仕事を続けていると「本当はこんな仕事がしたいわけじゃない…」といった思いが積み重なり退職のきっかけとなっているようです。

ライフイベント

結婚・家庭の事情

結婚や介護を理由に仕事を辞めるケースです。

結婚の場合は「寿退社」といった言われ方をすることがあります。地域限定職や、時短勤務、パートなど様々な働き方が整備されてきてはいますが、昨今でも退職の機会として考える方が多くいる結果となりました。

また、アンケート結果では40代にこちら回答が多い傾向がみられました。理由として介護が考えられます。「介護」は一般的に、子どもの「育児」や「病気・ケガ」と併せて、仕事の継続が難しくする三大要因に数えられています。

2.辞めたいと思ったときは「なぜ辞めたいのか」現状分析をすることが大切

自己分析

2-1.自己分析をすることのメリットは2点

理由は2点です。

2つのメリット

自分の思考傾向を把握できる(何が大切か、何に重きをおいているか)

その後の方向性を明確にできる

自分の思考傾向を把握できる(何が大切か、何に重きをおいているか)
その後の方向性を明確にできる

理由1

自分の思考傾向を把握できる(何が大切か、何に重きをおいているか)

新卒の入社試験の際にきっと自己分析を行った方も多くいると思います。ここで行う自己分析はその後、様々な経験を経てたどり着いた”今”現在の自身の判断基準を明確にすることです。

例えば、以前は全国転勤ウェルカムだった方も今では働く場所が譲ることができない重要な要素になっているかもしれません。

そういった自身の考え方の変化を踏まえて自己分析を行うことで、現在の自身の思考傾向がはっきりと把握できるでしょう。

理由2

その後の方向性が明確にできる

例えば、「キャリアアップのために転職したい」「違う仕事にも興味がある」など、さまざまな理由で転職を考えているとします。

自己分析を行うことで、転職といった手段を使わなくても現職内での部署異動が自分にとってベストな選択になるかもしれません。

自己分析をする中で「本当に〇〇をするべきなのか」を改めて考えてみて下さい。そのうえで、答えが「YES」であれば、次のステップへ向けての一歩を踏み出しましょう。

2-2.現状分析の方法 マインドマップの利用

自己分析に使えるフレームワークには、マインドマップの他に「SWOT分析」や「ジョハリの窓」などなど数多くありますが、自身に関する深堀を行うといった目的に一番適している「マインドマップ」をご紹介します。

※あくまで現在の自分の思考の癖や、行動の傾向を図るのが目的な為、背伸びをせず等身大の自分で行ってください。

  1. メインとなる「セントラルイメージ(主題)」を決める 自己分析の場合は、自分の名前やイメージを紙の中央に描きます。
  2. メインブランチを決める セントラルブランチからつながるメインとなるブランチを決めます。自己分析なら、「性格」「好き(得意)なこと」「嫌い(苦手)なこと」「夢」「ポリシー」などをメインブランチにします。
  3. メインブランチからブランチを作成する それぞれのメインブランチから発想できる単語をブランチ(枝)としてさらに広げていきます。例えば、「性格」というメインブランチから「好き嫌いがはっきりしている」「がんこ」「負けず嫌い」などのブランチを作成し、そこからさらにブランチを広げていきます。「好き嫌いがはっきりしている」というブランチから「好きなことにこだわる」とし、そこからさらに「好きなことは諦めない」「得意分野で1番になりたい」「根気強い」というようにブランチを広げていきましょう。

このようにして全てのメインブランチからブランチを広げていくと、自分がどのような人間なのかを客観視していきます。

自己分析用のマインドマップを簡単作成!おすすめツール5つ

・MindMeister
オンライン型の無料マインドマッピングツールで、ダウンロードやインストールが不要。ブラウザ上で作成でき、共有も可能です。レイアウトを好みで配置できるのが特徴。無料版はマップ作成が3つまでで、基本はTextかMindMeister形式での保存となります。PDFなどの形式は有料版のみ。

・MindMap
GoogleのChrome拡張機能あるいはウェブサイトで使用できる無料ツール。SNSでの共有ができ、Googleドライブはもちろん、自身のパソコンへの保存も可能です。

・Freemind
WindowsでもMacでも使用可能な無料ソフトウエア。グラフィカルなマインドマップを容易に作成できます。作成したマインドマップをPDF、PNG、HTMLなど、好みの形式で保存できるのが特徴。有料版もありますが、無料版でも問題なく使用できます。

・XMind
WindowsでもMacでも使用可能な無料ソフトウエアで、洗練されたデザインが特徴。樹形図はもちろん、フローチャートや表などでも表示できます。MicrosoftのOfficeやPDFに対応。有料版もありますが、無料版で十分です。

・Coggle
ブラウザ上で使用可能な無料ツール。ダウンロードやインストールが不要で、Googleアカウントでログインするだけで使用できます。PDFやPNG形式で保存でき、共有も可能。

2-3.現状分析の方法 他人への相談

自身の経験を他人と共有するなんて恥ずかしい!と考える方も多くいるでしょう。ただ、自身で考えるだけでは自己分析は不十分です。どれだけじっくり考えても抜け漏れは起こってしまうものです。自分さえ気が付いていなかった思考の癖などを他者からのフィードバックを通して自己理解はより洗練されていきます。

こちらは他人に相談にのって貰う必要があるため気が進まない方もいるかと思いますが、気軽に相談できるツールやサービスも多くあります。別記事にて詳しくご紹介させて頂きます。

3.理由別! 仕事を辞めたいと感じた時に考えたいこと

退職を考えるきっかけは人それぞれです。

仕事を辞めたい!そう感じたときに考えておくべきことをまとめました。

  1. 人間関係による悩み
  2. 成長性(個人)に対する悩み
  3. 成長性(会社)に対する悩み
  4. 待遇(給与・福利厚生)に対する悩み
  5. 労働条件に対する悩み
  6. 社風・風土に対する悩み
  7. 事業内容に対する悩み
  8. ライフイベント

人間関係による悩み

例えばこんな方が該当します。

・自分の悪口を言われる

・存在を無視される

・同僚の中で仲間はずれにされている

・ノリが合わない

長い時間を共有する、会社の方との人間関係がもつれると働く事が辛くなりますよね。

そんなあなたには以下の3点をオススメします。

①原因が自分にはなかったかどうか振り返る

行動に移す前に、あなたに問題が全く無かったか、もう一度考えましょう。

振り返りが必要なのはあなたに原因が少しでもあるならば、根本の原因を解決しなければ環境を変えた後も同じ問題に直面してしまう可能性があるからです。

例えば以下のような点です。

  • ミスをしたときに謝罪をしているか
  • 日々の報連相ができているか
  • 上司が叱っていたことに正論はなかったか
  • 嫌味や悪口を言っていないか

自身の態度がブーメランのように自身に帰ってくるケースはよくあることです。行動を起こす前に冷静に自身の振る舞いに問題がなかったか振り返ってみてください。

②社内の異動で解決するか

風土として全く自分と合わない会社であれば異動をしたところで解決は望めないでしょう。

ただ、特定の人との軋轢であれば、その人から離れることでずっと環境は変化します。すぐに退職へ舵をとるのではなく社内での異動により改善が図れるか考えてみましょう。

③他社の状況を確認する

長い期間勤めると自身の会社がスタンダードだと思い込みがちですが、実際は異なるケースがほとんどです。どこにも行き場がないといった精神状態こそが最もつらい状況ですので、転職をする、しないに関わらず別な会社の状況を把握する意味で他社はどうなんだろう?といった調査をすることが必要です。

成長性

成長性(個人)に対する悩み

例えばこんな方が該当します。

・ルーティンワークばかりで張り合いがない

・具体的なスキルが身についていない

・社内調整ばかりしている

自身の成長が感じられない職場では将来が不安になりますよね。

そんなあなたには以下の3点をオススメします。

①どんな条件・状況であれば成長できるか、現状とのギャップを整理

まずは、成長してどういった姿を目指したいのかを明確にして下さい。ありたい姿が明確になれば具体的にどういった面が足りていないかがみえてきます。不足が理解できると、具体的にどういった環境であればより近づくことができるのかが把握できます。

こちらは社内の既存の部署に合わせて考えるのではなく自身のこうありたいといった姿をそのままイメージして考えてみてください。

②社内の異動で解決するか考える

全く自分の目指すべき分野に該当することが行われていない会社であれば異動をしたところで解決は望めないでしょう。ですが、部署異動や配置転換によって、ありたい姿になるためのスキルが身につくのであれば異動を申し出てみましょう。

異動希望を提出する際は、今の不満ではなく将来の希望を押し出して交渉をすべきです。

下記のようにあくまで前向きな表現をすることで、上司の心象を損ねず、かつ異動が叶わなかった際にも気まずい思いをすることがなくなります。

e.x. 将来、◯◯の仕事をしていたいので、今から◯◯の部署で経験を積みたい。

③最短距離で成長できる環境を確認する

異動により解決できることもありますが、会社によっては異動の人事異動が稀であったり、働きたい部署の受け入れ枠が少なく、時間を要するケースもあります。

長い期間勤めると自身の会社がスタンダードだと思い込みがちですが、実際は異なるケースがほとんどです。転職市場を確認することで、他社で希望の仕事ができないか、また希望の仕事をするためにはどういったスキルが求められているのか確認することができます。

成長性(会社)に対する悩み

例えばこんな方が該当します。

・無理な残業が続いて体力的に耐えられなくなった

・自分のやりたかった業務を撤退することになった

・給料の遅延が続いて生活が苦しくなった

いくら頑張っても会社の状態が悪ければ報われません。

そんなあなたには以下の2点をオススメします。

①会社の状況を詳しく確認する

本当に会社が限界な状況なのかチェックしましょう。自社の財務諸表を確認することはもちろん大事ですが、自社の状況は社内で感じ取れることも多くあります。

具体的には下記ポイントを確認してみましょう。

  • 優秀な社員の退職
  • 給与の未払い・遅延
  • 経営状況がしばらく改善しない
  • 事業内容・仕事内容が大きく変化する
  • 商品・サービスに違法性がある
  • 役員が総入れ替えになる

また、同業他社の状況をみることも自社の今後を見通す上で参考になります。現時点では黒字経営であっても、今後の展望を踏まえて早期退職を募集している場合などは、業界として難しい状況であることが推測できます。

②他社の状況を確認する

転職活動をすすめるにあたって、新たな職場も同様に状況があまり芳しく無いケースもあります。幅広く選択肢を見渡して、自身が納得して働けるフィールドを探しましょう。

待遇(給与・福利厚生)に対する悩み

例えばこんな方が該当します。

・貢献に似合う給料が貰えていない

・同世代と比較してもかなり給料が悪い

・思うようなボーナスがもらえていない

いくら頑張って対価が少ないとやる気も保てません。

そんなあなたには以下の3点をオススメします。

①どんな給料なら満足して働けるかを考える

給料に不満のある方は、具体的にどれぐらいの給料であれば満足できるのか目標値を設定してください。

今の年収を考慮した上で、現実的な数字の範囲内で具体的に設定しましょう。

例えば、「30歳で〇〇万円、40歳で・・・」といった形です。

目標値を設定する理由は、以下の通りです。

給料の目標値を設定する理由

現在の会社で出世することがベストなケースがあるため
転職の際、ターゲットとする業種や職種を明確にできるため
希望する給与を貰う為のスキルを整理できるため
人生の長期的なビジョンを組み立てやすくなるため

以上のことから、まずは給料の目標値を設定しましょう。

②社内でのステップアップで到達が厳しいかを考える

設定した給与の目標値に対して、それを社内で満たすことが可能かどうか考えてみましょう。
まず社内での実現可能性を考える理由は以下の2点です。

一つの会社で経験を積んだ人ほど、昇給や出世の面で有利な傾向がある
給料を上げて転職するためには、高いスキルや経験が求められる

あなたの会社のカルチャーや、あなたのスキルによては会社に残ることが目標達成の近道になるケースもあります。

上記の2点を踏まえた上で、下記のような状況であれば社内に残ることがいいでしょう。

成果が給料に反映されやすい部署がある(営業など)
次に昇給できれば、目標値に到達できる

このようにまずは社内でご自身の目標達成が可能かどうか、もう一度考えてみてください。

③他社の状況を確認する

もし、異動しても解決しそうになかったり、異動ができない場合は、転職意欲の有無に関わらず、他社の状況を確認してみましょう。

理由は以下の4つです。

  • 自分のスキルで転職可能な企業の給与水準が把握できる。
  • 満足できる給与を貰う為にはどういった業界、業種がいいのか確認できる。
  • 毎日更新される求人の中に、あなたの目標が達成できる求人が見つけられるかも。
  • 満足できる給与を貰う為にはどういったスキルが必要になるのかを把握できる。

以上のような理由から転職市場を通して他社の状況を把握しておくころをおススメ致します。今の仕事と並行して進めることは十分可能ですので、目標を達成するために是非確認してみて下さい。

労働条件に対する悩み

例えばこんな方が該当します。

・サービス残業ばかりで休めない

・ノルマが非常に厳しくて達成できそうにない

・休日が少ない・有給が取れない

・従業員の入れ替わりが激しく離職率が高い

休みなく働くことでカラダもココロもクタクタ、、、

悩んでいるあなたには以下の3つの行動をオススメします。

①どんな条件なら満足して働けるかを整理する

今の会社のどこに不満があって、どう言った労働条件や環境ならあなたは満足できるかを棚卸しをしておきましょう。

なぜなら、目先の会社への不満のみで焦って転職をしてしまうことで、また違った不満が出てきたり、今潜在的に不満に感じている悩みが大きくなってしまう可能性があるためです。

②社内の異動で解決するか考える

会社全体の傾向として労働条件に課題がある場合は異動による解決は望めないでしょう。ですが、部署異動や配置転換によって、状況が変わるのであれば異動を申し出てみましょう。

異動希望を提出する際は、今の不満ではなく将来の希望を押し出して交渉をすべきです。

下記のようにあくまで前向きな表現をすることで、上司の心象を損ねず、かつ異動が叶わなかった際にも気まずい思いをすることがなくなります。

e.x.将来、◯◯の仕事をしていたいので、今から◯◯の部署で経験を積みたい。

③最短距離で成長できる環境を確認する

異動により解決できることもありますが、会社によっては人事異動が稀であったり、働きたい部署の受け入れ枠が少なく、時間を要するケースもあります。

長い期間勤めると自身の会社がスタンダードだと思い込みがちですが、実際は異なるケースがほとんどです。転職市場を確認することで、希望の条件の会社がないか、また希望の条件にあった仕事をするためにはどういったスキルが求められているのかを確認することができます。

社風・風土に対する悩み

例えばこんな方が該当します。

  • プライベートにも結構干渉してくるのが嫌だ
  • 上下関係が絶対でものが言えない雰囲気
  • 体育会系のノリがきつい

はじめは良くても無理をして雰囲気に合わせていくとボディブローのようにじわじわと辛くなってきますよね。

悩んでいるあなたには以下の2つの行動をオススメします。

①どんな社風・風土であれば満足して働けるかを整理する

今の会社のどこに不満があって、どう言った雰囲気であればあなたは満足できるのかを棚卸しをしておきましょう。

なぜなら、目先の会社への不満のみで焦って転職をしてしまうことで、また違った不満が出てきたり、今潜在的に不満に感じている悩みが大きくなってしまう可能性があるためです。

自己分析を行い、これまでの経験と現職での経験をすり合わせて何が嫌だったのか本質を確認することで自分にとって本当に居心地がよく働ける社風・風土を考えましょう。

②他社の状況を確認する

採用では自社の活躍している社員と似ている方を採用する傾向にあります。

社風はそこで働く人が作り出しているものですので、人の入れ替えが無い限りは短期間で劇的に変わることはありません。長い期間勤めると自身の会社がスタンダードだと思い込みがちですが、実際は異なるケースがほとんどです。様々な会社を見渡すことで転職をする自身の希望に沿った社風の会社を見つけましょう。

事業内容に対する悩み

例えばこんな方が該当します。

・関わりたい事業とは別な仕事をしている

・自分のやりたいことが決まっていて今の仕事とは共通点がない

・サービスや商品に愛着が持てない

本来やりたいことがあるにも関わらず携われない歯痒い状況はストレスになります。

悩んでいるあなたには以下の3つの行動をオススメします。

①どんな事業内容であれば満足して働けるかを整理する

一番携わりたい事業とはどんなことなのかを明確にしましょう。

その上で、携わりたい事業で必要とされるスキルはどういったものがあるのかを考えてみましょう。

本当に全く共通点がないのか?すぐにその業務に関わらなければ後れをとってしまうのか?

などなど自分にとって譲れないポイントを明確にしましょう。

②社内の異動で解決するか考える

全く自分の目指すべき分野に該当することが行われていない会社であれば異動をしたところで解決は望めないでしょう。ですが、部署異動や配置転換によって、希望の事業内容に携われるチャンスがあるのであれば異動を申し出てみましょう。

転職の場合は、高いスキルや経験が求められるます。もし現在希望の事業に関するスキルや事業に携わった経験がないのであれば転職はより難しくなります。

異動希望を提出する際は、今の不満ではなく将来の希望を押し出して交渉をすべきです。

下記のようにあくまで前向きな表現をすることで、上司の心象を損ねず、かつ異動が叶わなかった際にも気まずい思いをすることがなくなります。

e.x.将来、◯◯の仕事をしていたいので、今から◯◯の部署で経験を積みたい。

③他社の状況を確認する

自分が携わりたい事業を行っている他社の求人を転職市場から確認してみましょう。

携わりたい事業にポテンシャル採用(経験はないが、伸び代を見込んだ採用)はあるのか?具体的に求められているスキルなどを確認することで、自社で目標とする事業を追い求めるべきか、すぐに転職活動を行うべきか判断しましょう。

ライフイベント

例えばこんな方が該当します。

・元々結婚したら辞めるつもりで入社した

・配偶者の転勤についていきたい

・親の介護が必要になった

仕事が結婚生活や介護に影響するのであれば退職を考えるのは普通のことです。

そんなあなたには以下の点3をオススメします。

①仕事を辞めた後のお財布事情を考える

仕事を辞めた場合に自分の理想とする生活が継続できるかを考えましょう。

寿退社といわれると響きはいいですが、辞めた後のライフプランを明確にしないまま辞めることは絶対に避けましょう。

②結婚生活・介護の支障にならないような働き方が現職でできないか確認する

せっかく経験を積んだ仕事を簡単に辞めてしまうことはもったいないです。

そこでまずは社内で勤務地や労働環境等で結婚・介護に影響がない部署をまずは探してみましょう。

会社は皆さんが退社した場合、代わりの人員を探して育てなければなりません。会社からすると、社員の離職は大きなコスト増となりますので先ほど申し上げた通り、会社は親身になってくれるはずです。

③転職サイトに登録しておく

一度会社を辞める機会(ブランクとなる機会)があると転職はグッと難易度が高くなります。

希望のタイミングに希望の条件の会社を一早く見つける為にも転職サイトには登録をしておきましょう。

結婚生活で言えば、悲しですが必ずしもうまくいくことばかりではありません。もしうまくいかなくなるようなことがあってもリスクヘッジできるようお守りとして登録しておくことをおススメします。

3.どうしても耐えられないとき、、、

どうしても耐えられない状況に置かれている方もいるかと思います。

そんな時は、自身のカラダとココロを第一に考えてください。自分を責めず、決して無理をしないでください。

仕事は確かに大切ですが、あくまでもあなたの人生の一部分です。再起はいつでも可能ですので距離を置く勇気を持ちましょう。

どうにもならない!と思ったら以下の対処法をご検討ください。

  • 信頼できる社外の友人や家族に相談する
  • カウンセラーや専門家に相談する 
  • 思い切って会社を休み、リフレッシュをする
  • 休職する

信頼できる社外の友人や家族に相談する

仕事の悩みや会社の悩みは、会社内の上司や同僚ではなく、社外の友人や家族に相談してみましょう。

当事者ではない人からの視点で意見をもらうことで、自分で思っていなかったような解決策が見つかることもあります。

ただ、友人や家族でも「すぐ辞めるなんてもったいない」「もうちょっと頑張ってみなさい」といった、悩んでいる人を追い詰めるようなアドバイスをしてしまう人もいます。

相談する場合は、本当に信頼できる人を選択しましょう。

カウンセラーや専門家に相談する 

周りに心配をかけたくない、という場合には、カウンセラーや専門家に相談する方法もあります。

会社にカウンセラーを常駐させている企業もあり、心療内科で気軽に相談することも可能です。

ただ、会社のカウンセラーに相談するのは、会社の人に知られるかもしれない、といった不安やもあると思います。

そんな時は、「こころの耳」などの機関へ相談するのも一つの方法です。

「こころの耳」では、電話やメールでの相談も受け付けており、労働条件などの相談ができる専門機関の紹介をしています。

自分一人で悩むのではなく、まず誰かに相談することから始めましょう。

思い切って会社を休み、リフレッシュをする

入社から6ヶ月経過し、8割以上出勤していれば、最低でも10日の有給休暇が付与されます。

勤続年数によって日数は増えていき、6年6ヶ月勤続すれば最低でも20日の有給休暇が与えられます。

2019年4月から、年10日の有給を得ている労働者に対して会社は、5日は有給休暇を取得させることが労働基準法上の

義務となっています。

自身が潰れてしまう前に、まとまった期間を休みココロとカラダを休めましょう。

休んでリフレッシュすることで、「仕事以外にも私にはやりたいことや楽しいことがある」と確認することも大切です。

休職する

有給を取って休んでみたけど、状況が改善しない場合には、休職することも考えてみましょう。

休職は有給とは違い給与が減るといったデメリットはありますが、会社に所属した状態なので退職するよりもリスクの少ない方法です。

将来的に転職することを考えているとしても、すぐに辞めるよりは休職し、体を休ませながら今後のことを考える方がおすすめです。

年金や健康保険も持続できるので、まずは時間をかけて心と体を療養させることを優先しましょう。

4.まとめ

今いる会社での10年後の自分を想像してみてください。そこに「こうありたい」と思う自分の未来像が描けるでしょうか?希望通り、またはそれに近い働き方ができているでしょうか?

今回は人間関係、成長性、労働環境、社風・風土、事業内容、ライフイベントなどなど様々な内容で退職を意識しているといった結果をまとめました。

様々な状況下にあるとは思いますが、たとえ今「仕事を辞めたい」と思っていても、やりたかった仕事を始めて日が浅いためにうまくいかない場合や、将来高い確率で希望の仕事を任せてもらえそうな場合など、今の仕事や会社で経験値を積むことによって事態が良くなり、納得できる未来がイメージできるなら、まずはそこに向かって今の会社で頑張ってみることをおすすめします。

ただ、例えば自分の上司の姿を見て、仮に自分がそのポジションにステップアップできたとしても、その状態にワクワクしない、自分がやりたいことではないと思ってしまった場合。あるいは、今の会社の経営方針では、自分が「辞めたい」と思っている原因が取り除かれる可能性が見込めない、そう考えるなら、転職市場を覗いてみることをおススメします。

す。

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