ブラック企業に勤めていると、ホワイト企業で仕事をしたいと思いますよね。
今回はホワイト企業に転職したい!と考えている人へホワイト企業の特徴と見極め方、転職する方法を解説していきます。
ホワイト企業へ転職したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
転職したいとお考えの方へ
1.ホワイト企業とは?
そもそも、ホワイト企業と呼ばれる企業の定義は何なのか?
Wikipediaよりホワイト企業の定義を下記に要約します。
ホワイト企業の定義
ホワイト企業とされる企業の特徴として、種々の要素が挙げられるが、ワーク・ライフ・バランスの充実のほかダイバーシティの推進などの面で優れた会社を指す。
また、これだけでなく、明確にホワイト企業と認定する制度が複数あります。
その一つが「ホワイト企業マーク認定制度」です。
これに認定された企業は、PR活動で自社がホワイト企業と名乗ることが出来るので、ホワイト企業に就職したい求職者にアピールすることが出来ます。
認定制度の一覧は下記になります。
ホワイト企業マーク認定制度一覧
ホワイト企業マーク認定制度一覧
- 安全や健康を確保している企業:ホワイト企業マーク認定
- 若手の育成・教育を推進する企業:ユースエール認定
- 女性の活躍を推進している企業:えるぼし認定/プラチナえるぼし認定
- 育休・子育てサポートに優れた企業:くるみん認定/プラチナくるみん認定
それぞれの制度を分かりやすく解説していきます。
安全や健康を確保している企業:ホワイト企業マーク認定
ホワイト企業認定マークとは厚生労働省が正式にホワイト企業の基準を満たしている企業へ付与するマークになっています。
安全衛生優良企業とは、労働者の安全や健康を確保するための対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善しているとして、厚生労働省から認定を受けた企業のことです。
この認定を受けるためには、過去3年間労働安全衛生関連の重大な法違反がないなどの基本事項に加え、労働者の健康保持増進対策、メンタルヘルス対策、過重労働防止対策、安全管理など、幅広い分野で積極的な取組を行っていることが求められます。
引用先:厚生労働省
上記に記載のある安全衛生優良企業とは、ホワイト企業マーク認定を受けた企業になります。
約80項目の条件をクリアしなければ、ホワイト企業マーク認定を受けることが出来ないので、かなり厳しい条件となっています。
このホワイト企業マーク認定があることによって、求職者側もホワイト企業の基準を公的に満たしている会社だと確認することが出来ます。
また、企業側にもホワイト企業といった点をアピールすことが出来るので、採用活動にもプラスの効果が期待できます。
若手の育成・教育を推進する企業:ユースエール認定
ユースエール認定は、若者の採用や登用に積極的な企業に対して付与する認定になります。
若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業を厚生労働大臣が認定する制度です。
これらの企業の情報発信を後押しすることなどにより、企業が求める人材の円滑な採用を支援し、若者とのマッチング向上を図ります。
引用先:厚生労働省
ユースエール認定制度は、若者に対して積極的な支援をおこなっている企業へ付与されます。
この制度は、20代~30代で転職を考えている人にとって、付与されているかどうかで会社の意識が若者に向いているかどうか判断出来る材料の1つになります。
さらに、認定企業は、若者雇用促進法に基づく認定マークを、商品、広告などに付けることができます。
認定マークを使用することによって、優良企業であるということを対外的にアピールすることができるので、企業側にも取得するメリットがあります。
女性の活躍を推進している企業:えるぼし認定/プラチナえるぼし認定
えるぼし認定/プラチナえるぼし認定とは、女性活躍推進法の行動計画に基づき、実施内容が優良だと認められた企業へ付与される認定になります。
えるぼし認定とプラチナえるぼし認定の2種類があり、それぞれ解説していきます。
えるぼし認定
行動計画の策定・届出を行った事業主のうち、女性の活躍推進に関する状況が優良である等の一定の要件を満たした場合に認定します。
なお、評価基準を満たす項目数に応じて3段階あります。
引用先:厚生労働省
えるぼし認定は、女性が活躍している会社に付与される認定になっています。
この認定を受けている会社は、女性に対してしっかりと意識が向いている会社の可能性が高いです。
企業側もPR活動にこの認定マークを活用できるので、採用活動や広報活動でアピールすることが出来ます。
プラチナえるぼし認定
えるぼし認定を受けた事業主のうち、一般事業主行動計画の目標達成や女性の活躍推進に関する取組の実施状況が特に優良である等の一定の要件を満たした場合に認定します。
引用先:厚生労働省
えるぼし認定を受けている企業が、さらに厳しい基準をクリアした際に得られる認定マークになります。
従来のえるぼし認定よりも、積極的に女性の登用をおこなっている会社といえるでしょう。
育休・子育てサポートに優れた企業:くるみん認定/プラチナくるみん認定
くるみん認定
行動計画を策定し、その行動計画に定めた目標を達成するなどの一定の要件を満たした場合、必要書類を添えて申請を行うことにより、「子育てサポート企業」として厚生労働大臣(都道府県労働局長へ委任)の認定(くるみんマークの認定)を受けることができます。
引用先:厚生労働省
くるみん認定は、子育てサポートに力をいれている企業へ付与される認定マークです。
男女間関係なく、育休が取れる制度や子育てのための時差出勤など柔軟な働き方が出来る企業の指標になります。
結婚してワークライフバランスを気にして転職を検討している人は、このマークが付与されている企業かどうか確認してみましょう。
プラチナくるみん認定
くるみん認定を既に受け、相当程度両立支援の制度の導入や利用が進み、高い水準の取組を行っている企業を評価しつつ、継続的な取組を促進するため、新たにプラチナくるみん認定がはじまりました。
引用先:厚生労働省
くるみん制度よりも高い水準で子育てサポートをおこなっている企業へ付与されるのが「プラチナくるみん認定」です。
このように多数の認定制度が厚生労働省より策定されています。
しかし、一概にこの複数の認定制度に当てはまっている企業だからといって、必ずしもホワイト企業といえるかは実際に働いてみないと分かりません。
続いては、そういった制度以外で具体的にホワイト企業にはどういった特徴があるのかを解説していきます。
2.ホワイト企業の特徴11選
ホワイト企業の特徴17選を解説していきます。
ホワイト企業の特徴17選
- 残業時間が少ない/残業代がちゃんと出る
- 有給休暇取得率が高い
- 離職率が低い
- 福利厚生が充実している
- みなし残業ではなく、基本給が高い
- 風通しが良い
- 男女比率に偏りがない
- 女性が働きやすい職場である
- 研修制度が充実している
- 階差の財務状況が健全
- コンプライアンスが遵守されている
それぞれ解説していきます。
1.残業時間が少ない/残業代がちゃんと出る
残業時間が少ない
残業時間が少ないのもホワイト企業の大きな特徴です。
ホワイト企業は時間管理が徹底されています。
PCを開いた時間のログが取得されていたり、隠れて残業を行っていると罰則が出たりと、かなり厳しい管理体制となっているケースが多いです。
しかし、一概に残業時間が少ないからといって、ホワイト企業なのかというと、そうではないケースがあるので注意が必要です。
たとえば、仕事の持ち帰りや残業時間を無理やり短く申請させるケースもあります。
この実態は求人を見るだけでは、判断することが難しいです。
求人に記載のある平均残業時間だけを確認するのではなく、openworkといった企業に対する口コミサイトを活用して実態を確認しましょう。
残業代がちゃんと出る
残業代がちゃんと出るのもホワイト企業の特徴です。
残業した時間を正しく申請出来、申請した内容にそって残業代がきちんと支払われるのが本来あるべき姿です。
しかし、正しく残業代が支払われないケースも沢山あります。
いわゆるサービス残業といったことが発生する職場は、ホワイト企業とは言えないでしょう。
こういった企業を見極めるには、先にも説明したopenworkといった企業に対する口コミサイトを活用して実態を確認する必要があります。
2.有給休暇取得率が高い/好きなタイミングで取得できる
有給取得率が高い
有給取得率が高い企業もホワイト企業の特徴の1つです。
有給は本来、労働者の権利なので誰しもが自由に取得できるものです。
しかし、人手不足や会社の雰囲気的に取得が出来ない、上司が怖くて取得が出来ないといった場合はホワイト企業とは言えないでしょう。
好きなタイミングで取得できる
有休を好きなタイミングで取得できるのもホワイト企業の特徴です。
人手不足の会社や会社の社風で有休を好きなタイミングで取得出来ない企業が多数あります。
有休を好きなタイミングで取得することが出来るというのは、会社としても余裕があり、社内の雰囲気もとてもいい場合が多いです。
3.離職率が低い
離職率が低いのも、ホワイト企業の特徴の1つです。
離職率が低いということは、不満を抱いて働いている人が少ないといった指標の1つになります。
各業界を取りまとめた際の平均の離職率は8.7%となっています。
離職率に関しては、人事に問い合わせすることで確認することが出来ます。
自社の離職率を確認し、高いようであれば、何かしらの原因が考えられますので、ホワイト企業とは言えないでしょう。
4.福利厚生が充実している
福利厚生が充実しているのも、ホワイト企業の特徴の1つです。
福利厚生は企業によって、さまざまなものが準備されています。
福利厚生に関しては、あればあるほど従業員は得をするので、働くモチベーションや定着率にも密接に関係してきます。
退職金制度や家賃補助、通勤手当、財形貯蓄などこういった福利厚生が充実している企業は長く務めてもらうために、様々な福利厚生を準備しています。
福利厚生が多数準備されている企業は、平均勤続年数も長いケースが多く、プライベートも安心して不過ごすことが出来ます。
5.みなし残業ではなく、基本給が高い
みなし残業ではなく、基本給が高い企業もホワイト企業の特徴の1つです。
みなし残業とは?
みなし残業とは、毎月の給与に固定の残業代が既に含まれている給与体系です。
裁量労働制ともいいます。
みなし残業では、基本給に既に固定の残業が含まているため、求人などで確認する給与が高く見えます。
ボーナスなどは基本的に基本給ベースで計算されるため、想像していたものより低くなってしまいます。
よって、基本給が高い企業に関しては認識していたボーナスの額と差がありません。
また、みなし残業では超過分の残業代が支払われないといった悪質なケースもあるため、注意が必要です。
6.風通しが良い
風通しが良いとは、経営層から現場までの距離が近く、透明性が高い会社を指します。
現場から経営層へ声も届きやすく、会社環境がフラットとも言えるでしょう。
風通しがいい会社は、ダイレクトに経営者とのやりとりも増えるため、不平不満を募らせて働く人が少ないケースが多いです。
よって、フラットな会社環境で働きたい人は、風通しがいいかどうか面接などで確認してみるのがいいでしょう。
7.男女比率に偏りがない
男女比率に偏りがない企業もホワイト企業の可能性が高いです。
職種によってはどうしても偏りが出てきてしまうケースはあります。
しかし、比率に大きな差が出なそうな業界で男女比率に大きな差がある場合は注意が必要です。
特に、女性の比率が2割を切っている会社はブラック企業の可能性が高いです。
逆にこの男女比率に問題がなさそうな企業は、働きやすい職場でホワイト企業の可能性が高いです。
8. 女性が働きやすい職場である
女性が働きやすい職場環境を整えている企業は、ホワイト企業の可能性が高いです。
育休制度や時短勤務が充実していたり、管理職への登用を積極的に推し進めている企業は環境整備に力を入れる傾向が強いので、
全社的に働きやすい環境が整っているケースが多いです。
9.研修制度が充実している
研修制度が充実している企業も、ホワイト企業の可能性が高いです。
ベンチャー企業や激務な企業は新人などの教育に関して、時間を割いている時間がないため、研修制度の下地が出来上がっていないケースが多いです。
しかし、ホワイト企業では、十分なリソースを抱えていることが多いため、研修などにお金や時間を割くことが出来ます。
研修制度が充実している会社は、経営層から人を育てるという意識が根付いているケースが多いです。
10.会社の財務状況が健全
会社の財務状況が健全な場合も、ホワイト企業の可能性が高いです。
一概にこれだけでは判断出来ませんが、一要素としては確認しておきたいポイントの一つです。
業績が悪い会社は基本的には、何かしら問題が発生しているケースが多いです。
最悪の場合、業績悪化が原因の解雇なども考えられます。
よって、健全な財務状況はホワイト企業にとっては前提となる条件になります。
11.コンプライアンスが遵守されている。
コンプライアンスも遵守されているのが、ホワイト企業の特徴です。
法的なことは勿論ですが、社会的な一般常識を守ることが出来る社員がいることは、ホワイト企業の前提条件になります。
会社を作るのは人となるので、その人の質が悪ければ、悪質な会社となってしまい、いわゆるブラック企業と呼ばれるようになるでしょう。
よって、ホワイト企業ではコンプライアンスを遵守していることが前提となります。
3.ホワイト企業の見極め方
ホワイト企業の要素や特徴が理解出来たけど、実際に転職するとなったとき本当にホワイト企業かどうか心配になると思います。
そういった人に、転職先が本当にホワイト企業かどうか見極める方法を解説します。
ホワイト企業を見極めるには、企業の口コミサイトを利用する
ホワイト企業を見極めるためには、企業の口コミサイトを利用しましょう。
企業の口コミサイトとは?
企業の口コミサイトとは、退職した社員や現在も働いている社員が自由に企業に対する評価や口コミの記入をおこなえるサイトになります。
代表的なサービスで「openwork」があります。
こういった企業に対する口コミサイトを確認することで、実際に働いたことがある社員の生の声を確認することが出来ます。
特に、退職者の退職理由などはチェックしておきましょう。
4.ホワイト企業に転職するには?
ホワイト企業に転職するためには、上記で説明した企業の口コミサイトに加えて、転職エージェントなどの転職サービスを上手く活用しましょう。
自分1人だけで、ホワイト企業の求人を探すとなると、とても困難です。
転職サービスを上手く活用することで、優良求人をスムーズに見つけ出すことが可能です。
特に、利用した方がいい転職サービスが「転職エージェント」になります。
転職エージェントとは?
転職エージェントとは、あなたの転職活動をトータルサポートしてくれるサービスです。
求人紹介や、履歴書・職務経歴書の添削、面接練習や企業とのやり取りなどのサポートを全て無料で行ってくれます。
ホワイト企業に転職するまでのステップ
1.転職エージェントに登録する
求人紹介といった転職サポートを受けるために、転職エージェントなどの転職サービスに登録します。
2.希望条件の求人紹介を受ける
気になる企業の求人を複数ピックアップします。
3.選定した求人の会社情報をopenworkなどの企業口コミサイトで評判を調査する
特に退職者の退職理由などをチェックしましょう。
4.問題なさそうならエントリーおこなう
転職エージェントを上手く活用する方法
転職エージェントは複数社活用することをお勧めします。
理由は転職エージェントごとに紹介してくれる求人も違いますし、担当者との相性も非常に大切だからです。
Twitterの声
今週は3人の転職エージェントと電話面談した。1人目のエージェントさんは動きが早かったなぁ。
— 教育環境アドバイザー (@kyoikukankyo_ad) September 11, 2020
1社のみの場合
一社のみ登録し、転職エージェントとの相性が悪かった場合、転職を円滑に進めることが出来ません。
複数社の場合
このように複数社の転職エージェントに登録することで、相性がいい転職エージェントを見つけることが出来ます。
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5.まとめ
ホワイト企業の特徴に関して解説しました。
基準となるポイントを紹介しましたが、ホワイト企業感じるかどうかは、あなたが働くうえで重要視しているポイントをカバーしているかが重要になります。
今回紹介した要素を多くカバーしている企業だからといって、あなたが望んでいるホワイト企業とは限りません。
まずは、あなた自身がどういった企業にいきたいのかを明確にし、あなたが望むホワイト企業へ転職を成功させましょう。