現在、成長産業と斜陽産業と呼ばれる2極化が進んでいます。
今回は成長産業がどういった業界なのか、特に成長している業界をピックアップし紹介していきます。
今回の記事が参考になる人
- どういった業界が成長産業に該当するか気になっている人
- 成長産業に転職したいと思っている人
1.成長産業の定義
成長産業とは成長率が高い産業で、現存している社会の資本や技術の中でも、需要が増加しており、供給体制も整っているまたは整いつつある産業のことを指します。
2.成長産業で働くメリット
成長産業で働くメリットは下記になります。
成長産業で働くメリット
- 生涯価値を上げることが出来る。
- 市場価値が上がる。
- 市場にマッチした成長が出来る。
- やりがいを得られる。
現在、日本では終身雇用が当たり前ではない、流動的な世の中に変化してきています。
分かりやすくいうと「リストラ」されるリスクが常に存在しています。
日本を代表するトヨタが終身雇用を維持するのは難しいと発言したことが話題にあがりました。
また、大手金融機関やメーカーでも実際に大規模なリストラが行われています。
メガバンが、3万人分のリストラとのことだけど、
バブル期の市場競争力がなく、給与だけは 10M 超えの人達の再就職って相当に厳しいんじゃないだろうか。
間違いなく給与維持は不可能な気がする。— HoxoMaxwell! 🌃 🌸 (@Maxwell_110) January 2, 2018
こういった現状がある中で、成長産業で働くことで市場から求められる人材に成長することが出来ます。
よって、長期的な視点で自身の市場価値をあげることは将来的なリスクから身を守ってくれます。
3.日本の成長産業一覧
日本の成長産業は主に下記になります。
日本の成長産業
- IT業界
- 医療/ヘルスケア
- 再生可能エネルギー業界
上から順番に解説していきます。
IT業界
IT業界といってもかなり幅広い職種がIT業界に当てはまります。
ITの中でも特に伸びている領域が下記になります。
IT業界で伸びている領域
- Saas/Paas/Iaas
- AI
- インターネット広告
それぞれ解説していきます。
SaaS/PaaS/IaaS
初めて聞いた人もいるかもしれませんが、それぞれSaaS(サース)、PaaS(パース)、IaaS(イァース)と呼びます。
これらは全て「クラウド」を利用したサービスになっています。
cloudとは?
インターネットに接続することを前提とするサービスのこと。
身近な例でいうと、Appleが提供しているi coludといったクラウド上への保存サービスがクラウドを活用したサービスに該当します。
では、このクラウドを用いたSaaS、PaaS、IaaSそれぞれどういったサービスか解説していきます。
SaaS(Softwear as a Service)
SaaSはIT業界の数あるサービスの中でも、かなりお勧め出来る領域です。
パッケージングされた製品をクラウド上で利用することが出来るサービスになっているため、企業側の導入障壁が低く、DX(デジタルトランスフォーメーション)化が進んでいる昨今、注目を浴びているサービスの一つになります。
BOXIL SaaSを運営するSmartCampから発表があった「日本のSaaS市場規模推移」を確認すると、1兆円規模を既に超えており、2024年には2兆円規模への成長が予測されています。
引用元:BOXIL
SaaSの特徴は下記になります。
マルチデバイスで利用可能
複数のデバイスで利用できることで、PCだけでなくスマートフォンやタブレット、違うPCでも利用できることからあらゆる場所から利用することが出来ます。
インターネット上でデータの保存/管理が可能
デバイスのローカル上に保存するのではなく、オンラインストレージ上にデータを保存できるため、あらゆる場所からデータの管理が可能となります。
複数人でデータ閲覧/編集が可能
複数人でデータ管理/編集が可能となるため、社内のコミュニケーションや業務をより円滑に進めることが出来ます。
SaaSサービス一例
Salesforce、Slack、Sansan、freeeなど
PaaS(Platform as a Service)
PaaSとは、アプリケーションソフト稼働のためのデータベースやプログラム実行環境を提供するサービスのことです。
アプリケーションの実行前段階までの環境は出来上がっていますが、それ以降は自前で構築していく必要があるので、SaaSよりも難易度が高めです。
PaaSサービス一例
GCP(Google cloud platform)、AWS(Amazon Web Services) など
IaaS(Infrastructure as a Service)
IaaSとは、サービスとしてのインフラと呼ばれています。
サーバーやストレージ、OS、記憶装置、ネットワーク機器などのインフラをインターネット経由で提供するが該当します。
カスタマイズなどの自由度がかなり高い反面、難易度もSaaSやPaaSと比較しても、かなり高めとなっているため、未経験者には不向きな業界になります。
この3つのサービスの中では、Saasがオススメ。
この3つの領域での難易度はSaaSの領域が業務内容の難易度として優しいです。
※Salesなどの視点になります。エンジニアの領域は考慮していません。
SaaSはネットワークからアプリケーションまでパッケージングされているサービスなので、ある程度「型」を覚えてしまえば対応可能となります。
一方でIaaSはカスタイマイズが柔軟というメリットがある一方で、専門的な知識や技術が他の2つのサービスより求められます。
未経験でのスタートは難易度が高く、転職のハードルも高いです。
AI
AIとは「アーティフィシャル・インテリジェンス」の略で人工知能といった意味があります。
AI技術を活用したサービスは右肩上がりで成長しており、国策としても重要視されている領域です。
IDCが調査したAI市場は今後も急激に成長していくことが予想されています。
IDCの国内AI市場に関する調査結果
引用元:IDC
しかし、日本はAI領域に関して、中国や米国といったグローバル市場から大きな遅れを取っています。
中国のAI市場の市場規模
引用元:2020年中国AI産業研究報告
中国情報通信研究院データ研究センターは、20年の中国AI産業規模が前年比15・1%増の3031億元となり、世界市場の約3割を占めたと発表しています。
これは日本円で約5兆円です。また、2020年中国AI産業研究報告によると、2024年には4500億元(7兆円)規模へ拡大すると予想されています。
このように、グローバル市場でも大きな成長をしているAI産業には日本国政府側でも国策の1つとして注力しようとしている領域となるので、今後大きな成長が見込めるでしょう。
インターネット広告
インターネット広告も右肩上がりで成長している業界の1つです。
引用元:サイバーエージェント
現在はcookieやトラッキングなどの問題により、規制が厳しくなってきてはいますが、広告自体は形を変え、残り続ける領域の1つです。
インターネットを活用し、より多くのユーザーにリーチできる手段を活用しない企業は存在しないので、規制が厳しくなりつつも引き続き成長が期待できる領域の1つです。
ITの力で成長の兆しが見える業界もある
ITを活用することで、成長の兆しが見える業界は多数あります。
斜陽産業だからといって決して、成長していないわけではなく、企業単位の成長戦略によっては、伸びていく可能性は十分考えられます。
IT業界の括りはとても幅広いため、一概に今回紹介した企業だけが成長しているわけではありません。
たとえば、金融×ITのフィンテックのなどの領域も注目を浴びている領域の1つです。
斜陽産業でもITの技術を掛け合わせることで、成長する可能性が十分あります。
医療/ヘルスケア業界
日本は現在、少子化による超高齢化社会に突入しています。
2025年には国民の3人に1人が65歳以上になると言われています。
これが「2025年問題」と言われているものです。
こういった背景から、医療/ヘルスケア領域は今後成長していく業界の1つといえるでしょう。
国内と海外それぞれのヘルスケア市場の市場規模がどれくらい成長するか確認してみると2030年には、国内で36兆円、グローバルでは525兆円と大きく成長することが予測されています。
国内ヘルスケア市場の市場規模
出典:日本再興戦略
海外ヘルスケア市場の市場規模
出典:日本再興戦略
医療/ヘルスケア市場の市場規模がとても大きく、国策の1つとなっているので、今後も大きく成長していくでしょう。
さらに、医療現場や介護領域での人材不足も懸念されている中で、ITの技術を活用し、医療/ヘルスケア領域を支えようとする動きが活発です。
その一つがスマートヘルスケアといわれる領域です。
スマートヘルスケア領域の技術一覧
ウェアラブル端末
スマートウォッチやVR・ARゴーグルなど。人体に装着して使用するデバイスです。
センサー
上記ウェアラブルデバイスにセットされ、人体のデータ取得をリアルタイムで行います。
ネットワーク
取得した人体データを送受信する通信技術。
アプリケーションソフトウェア
データを処理分析。さらにPCやタブレットに視覚的に分析データを表示します。
サーバ
多くの人体データをクラウド上にビッグデータとして記録。分析を重ねることによって、医療技術の進化にも貢献します。
高齢化社会は日本国内の深刻な課題の1つであるため、その領域を支える医療/ヘルスケア業界が衰退することはないといっていいでしょう。
再生可能エネルギー業界
再生可能エネルギー業界も成長著しい業界の1つです。
再生可能エネルギーに該当する主な発電方法
太陽光発電、風力発電、水力発電、バイオマスなど
現在、世界で化石燃料からクリーンエネルギーへと転換する動きが活発です。
たとえば、自動車は全てEV使用に切り替えるといった動きが欧州を中心に広がっています。
「電気自動車の世界市場は2010年が6万5000台、2020年には、世界で378万1000台市場に」という予測記事です。 #ev 【レスポンス自動車ニュース】EV市場、2020年に世界で378万台 ハイエッジ http://bit.ly/cjicYc
— 日産自動車(EV専用) (@NISSANEV) May 12, 2010
このように電力の発電方法や活用方法が環境問題に大きく紐づいています。
今後このトレンドは変わらず、続いてくことが予想されるので、注目したい業界の1つです。
4.成長産業に転職するなら転職エージェントを活用しよう
成長業界に転職を検討するなら、転職エージェントを活用しましょう。
各業界と太いパイプを持っており、優良求人を多数抱えています。
自分で求人調査などをおこなっても、公に公開されていない、非公開求人も多数抱えているため、優良企業を発見できる可能性が高まります。
自身の情報網だけでは、カバーするのは難しいので、失敗しない為にも必ず利用しましょう。
おすすめの転職エージェント
オススメの転職エージェントを紹介していきます。
基本的に大手のエージェントは小さいエージェントと比べて、経営状況が安定しているため、無理やり求人を進めてくるケースは少ないです。
よって、求人数も豊富に抱えている下記3社のエージェントのうち、リクルートエージェントには必ず登録しておくことをオススメします。
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5.まとめ
本記事ではデータなどに基づき、成長産業に関して解説しました。
今回紹介した成長産業はあくあまでも特に伸びている成長産業を抜粋したものになります。
他にも成長が期待できる業界は多数あるので、常にトレンドに目を向け、どういった業界に波が来ているのか把握していきましょう。